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  • 執筆者の写真佐藤 真基子

第36回 介護福祉士国家試験 総評

介護福祉士国家試験対策講師の佐藤です。

第36回介護福祉士国家試験の筆記試験が、2024年(令和6年)1月28日(日)に実施されました。

受験された皆さま、お疲れ様でした!


例年と比べ出題傾向に変化はあったのか、また科目別の出題傾向について振り返ってみようと思います。



◆人間の尊厳と自立◆

➡例年のような歴史的人物に関する出題はなく、人間の尊厳や自立に関する基本的な考え方を問う問題でした。

ただし例年のような人物に関する出題がなかった分、簡単に感じた方が多かったように思います。


◆人間関係とコミュニケーション◆

➡例年通り、コミュニケーションをとる際の基本的な知識に加え、昨年度から加えられたチームマネジメントや組織体制に関する出題がみられました。

基本的にはチェックしておくべき基本的な知識だと思いますが、問3の集団心理や問4の準言語、問6の組織体制はしっかり勉強していた人でないと難しく感じる内容だったかと思います。

また、問5についても意図をくみ取ることに苦戦するような問題だったように思います。


◆社会の理解◆

➡セツルメントや基礎構造改革などの目新しい出題もありましたが、その他の問題はこれまでも出題されている範囲でしたので対応できた人が多かったのではないかと思います。

障害児や障害者、災害時の対応など幅広い知識が求められていたことも印象的でした。

また、毎年出題されている国民生活基礎調査的な問題がなく、介護保険や障害者総合支援法、制度やサービスに関する出題も、他科目に分散されていたので解きやすかったのではないかと思います。


◆こころとからだのしくみ◆

➡耳や爪の構造などの解剖学的な問題やモルヒネの副作用については新出問題でしたので、難しく感じる人もいたかと思いますが、その他の問題はこれまでも出題されている範囲だったので総合的に見て例年通りと判断します。


◆発達と老化の理解◆

➡スキャモンの発達曲線に関する問題以外は過去にも出題されている範囲であり、基本的な知識で十分に対応できるものだったかと思います。


◆認知症の理解◆

➡アパシーやバリデーションなど新出問題があったのと、相貌失認や嫉妬妄想など、失認や妄想の種類を問う問題もあり、基本的知識とはいえ少し踏み込んだ出題だと思いました。


◆障害の理解◆

➡これまでも出題されている範囲だったので、しっかり知識を得ている人にとっては解きやすかったのではないかと思います。


◆医療的ケア◆

➡問59の登録事業者に関する出題をはじめ、その他の問題も一見は難しく感じた人もいたようですが、良く読めば解ける問題でした。


◆介護の基本◆

➡問71は知らなかったという人が多かったと思いますが、その他の問題は過去に出題がある範囲であり、かつ基本的な内容でしたので解きやすかったと思います。


◆コミュニケーション技術◆

➡各障害の特性におけるコミュニケーション方法がイメージできれば解きやすかったと思います。


◆生活支援技術◆

➡介助技術の基本的理解があり、出題場面のイメージができれば解ける問題は多かったように思います。

問94は文中の情報が不十分な気がして、読み取る力や意図をくみ取ることが必要だったかと思います。


◆介護過程◆

➡介護過程に関しては、出題される範囲が決まっており得点しやすい科目ですので、介護過程のプロセスや介護過程を展開するにおいて必要な知識が理解できていれば問題なく対応できると思います。


◆総合問題◆

➡総合問題は読解力と総合的な知識が必要ですが、出題されているものは基本的な内容だったかと思います。



いかがでしたでしょうか🤔

第36回介護福祉士の合格発表は、令和6年(2024年) 3月25日(月) 14時に予定されています。

皆さまの合格を心よりお祈りしております!!

そして合格発表を受けて、合格基準点や合格率についてレビューしたいと思います。



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