介護の仕事
- 佐藤 真基子
- 2019年6月29日
- 読了時間: 3分
ケアワーカースクール代表、介護福祉士国家試験対策講師の佐藤です。
介護の仕事と言えば、『真面目で、どちらかと言えば暗めな人たちが黙々と働いているんだろうな』というイメージがあるのではないでしょうか。

実際はまったく違います(笑)
介護職は、「自分のプライベートを犠牲にしても人に尽くし、心身ともにボロボロになる」というイメージが大きくなっていますが、飲み会などのプライベートな時間は、みんなノリノリですし、朝方まで盛り上がるなんてこともあります。
仕事には熱く燃えて、オフの時は思いっきりはしゃぐ…どこの会社でも見られる環境が、介護や福祉の業界でも見られます。
職場は利用者と職員がゲラゲラと笑う場面も多く、これほどダラダラできたり、ゲラゲラ笑える仕事って、そんなに多くないと思うんです。
また、それぞれの業界に大変さや辛さがあります。
それを挙げたら、介護の仕事よりも、ずっと大変な仕事はたくさんありますし、自分に合うか合わないか、好きか嫌いか…の違いだと思うのです。
介護の仕事は、「利用者さまがもっと歩けるように、もっと食べられるようにするためには何をすればいいのか」こんなことを真剣に考える仕事。
個々の人生があり、個々の人柄があり、画一的な方法で成り立たないからこそ、そこに職員の心身の大変さが生じるのだと思います。
自分のことではなく、他人のことだからこそ、一筋縄ではいかない大変さはありますが、そこに奥深さや楽しさもあります。
どの仕事も、マイナス面を挙げればきりがありません。
低賃金…介護の仕事より低賃金な業界はたくさんあります。
肉体労働…介護の仕事より、肉体労働の仕事もたくさんあります。
精神的にキツい…介護の仕事より精神的にキツい仕事もたくさんあります。
そう、大変さの種類が違うだけで、どの仕事も大変なんです。
流行りに乗って、悪いイメージばかりが大きくなり、マイナス面ばかりに着目されてしまうことが本当に残念です。
介護の仕事の楽しさは、やはりご利用者さんとの触れ合いにあり、お茶目な方もいれば、気難しい方、寂しがり屋な方、おしゃれな方などもいて、それぞれに個性があって面白いんですよ。
利用者さんたちと家族みたいに一緒に過ごす中、毎日、いろんな面白いことが起き、そのたびにスタッフも利用者さんたちも笑顔になる。
パソコンとにらめっこするより、ずっと幸せな仕事だなと感じます。
そう思える人が福祉を支えています。
それぞれの仕事の良い部分に着目し、お互いに尊重しあえる社会になっていくことを願っています。