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  • 執筆者の写真佐藤 真基子

心の声に耳を傾ける

認知症の人は会話が通じない。

認知症の人は理解できない。

認知症の人はおかしい。


みなさんも認知症の方に対し、このような感想を持ちますか?



現場にいた時のお話です。

夜な夜な「お母さ~ん」と叫び続ける方がいました。

それはそれは大きな声です。


他利用者が起きないかと焦ります。


居室に行くと穏やかになりますが、居室から離れるとまた、「お母さ~ん」と叫びます。


その声は、まるで子供が、必死にお母さんに何かを訴え続けるみたいに。

声も枯れるほど必死に。


ある日私は、「はーい!どうしたの?」とお母さんになりきってみました。


すると、「明日学校に行かなきゃいけないんだよー、お金がないんだよー」と訴えていました。


続けて私は、「大丈夫、帽子も勉強道具も、お金も準備してあるから心配いらないよ。明日早いから、もう寝ようか」

と、訴える不安すべてに、返答しました。


最後は決まって、添い寝をして子守唄を歌います。


すると朝までぐっすりです。


きっと不安や心配事を訴えたかったんですよね。


もし、「今は夜です」「早く寝て下さい」「うるさいです」と対応していたら、寝ることはなかったと思います。


認知症の方は、現状を正しく理解できなかったり、忘れてしまうこともありますが、感情は残っています。


認知症の方が今、どのような世界にいて何を感じているのか、私達が理解しようとしなければ、永遠に介護者主体の流れ作業から脱出できません。


きちんと表現できない、伝えられない、そんな利用者の心の声に耳を傾けられる介護福祉職になりたいものですね。


認知症は奥が深い。

介護の仕事は奥が深いのです。


今回は私の体験談であり、また当時を生きた利用者と私の関係から生まれた場面ですので、全ての方に当てはまるものではありませんが、参考にしていただけたら幸いです。



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