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  • 執筆者の写真佐藤 真基子

忘れ去られた「意思決定支援」

こんにちは。

介護福祉士国家試験対策講師の佐藤です。


さっそくですが…

糖尿病があり、食事制限のある利用者が、「ジュースが飲みたい」と言ったら、みなさんならどうしますか?


糖尿病が悪化するため、専門的な視点から飲んではいけないことを説明しますか?

それとも、他の食事でコントロールできないか検討しますか?



「利用者本位」、「利用者主体」という言葉は、福祉業界で良く聞く言葉ですよね。

施設の理念となっていることも多いです。


意思決定支援とは、意思の確認や意思の選択をなどをし、意思決定を支援することで、意思を尊重することは、介護の原則でもあります。


一方、現場はというと…1日の日課が時間ごとに決められていて、この限られた施設生活の中で、利用者一人ひとりの意思決定を尊重し、それぞれの希望が通り、利用者本位または利用者主体の生活を支援するのは…はっきり言って難しい問題です。


ただ、難しいからと言って、決められた日課を淡々とこなす日々に、利用者は喜びや幸せを感じるのでしょうか。


そして、利用者主体や利用者主体という言葉は、ただの表向きな飾りなのでしょうか。


利用者の代わりに全部決めてしまっていませんか?

本人のためだからと勝手に決めてしまっていることはありませんか?


その背景には「この人は、判断能力がないから自分で決めるのは難しい」ということがあったのかもしれません。


しかし、このような支援者からの扱いが続くことで、「自分のことを自分で決める」ということを諦めてしまった利用者も多いのではないかと思っています。


日課をまるごと利用者の意思に任せるという無謀なことではなく、日々の日課の中で小さな選択をしていただくこと、それだけで良いのです。


当たり前のように食事を運び介助するのではなく、「何から食べますか?」と意思決定を促すなど、小さくても意思確認をするチャンスは多いです。


まずは、私たちが、「人にはみな意思があり、支援さえあれば意思決定ができる。」ということを、「意識」することから始めていきたいですね。


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