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  • 執筆者の写真佐藤 真基子

良いケアの土台はアセスメント力

ケアワーカースクール代表、介護福祉士国家試験対策講師の佐藤です。 先日の授業で、認知症に関する事例を使い、アセスメントを行いました。 休み時間も手を止めずに取り組む姿勢に関心! なんて熱心なんでしょう。

みなさんの施設では、介護過程の展開方法や、アセスメントについて学ぶ機会を作っていますか?

アセスメントに関する考え方は、支援の土台です。

知識や技術があっても、アセスメント力やアセスメント思考がなければ、利用者にとって最善のケアや、良い施設環境をつくることは難しいと思っています。 現場で働いている職員は、アセスメントに関する意識が低く、「何となく」で支援をしている人も多いのではないでしょうか。 徘徊する、夜間に起きてくる、帰宅願望、トイレ頻回などなど、悩まされることは多いわりに、解決せずに同じことが繰り返されていませんか? まさに、この状況が「アセスメント不足」なのです。 挙げ句の果てに、拘束する、抑制するということになっていませんか? 表面的な事象だけに目を向け、その時起こっている目の前の事象に対して対応をしても、一時的に状況が改善されるものの、すぐにまた同じことの繰り返しです。

なぜなら、根本的な原因に対する対処をしていないからです。 不適切行動の裏には必ず理由があります。

精神的な理由、身体的な理由、病的な理由…様々な視点から原因を追求し、根本的な原因にアプローチをすれば、必ず状況は好転します。 このアセスメント思考を習慣にするため、専門学校では何度も何度も事例展開をし、実習先で実践をします。

まさに介護福祉士の専門性とは深い分析力なのです。 現場では、アセスメントに関してしっかり説明でき、職員に周知できる環境を整えていますか? 利用者の不適切行動にバタバタし、時には感情的になったり、対応が粗末になったりするのは、良いケアと言えません。 常に脳内で細かなアセスメントを繰り返し、最善の支援を選択できる職員を増やすことは、利用者にとっても、職員にとっても、さらに施設にとっても重要なことです! 現場のアセスメント力を底上げし、良い環境づくりをしていきましょう。

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