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第38回国家試験 講評

介護福祉士国家試験対策講師の佐藤です。


第37回介護福祉士国家試験の筆記試験が、2026年(令和8年)1月25日(日)に実施されました。


受験された皆さま、お疲れ様でした!


今回からパート合格制度になり、例年と比べ出題傾向に変化はあったのか、また科目別の出題傾向について振り返ってみようと思います。



◆人間の尊厳と自立◆

➡例年通り。


問題1は外国人研究者の出題でしたが、国家試験では良く見る者ばかりでしたし、解きやすかったのではないでしょうか。


問題2は、意識決定支援に関する出題でした。

利用者主体や利用者の尊厳を意識した基本的な関わり方を問う出題でしたので、こちらも解きやすかったのではないでしょうか。



◆人間関係とコミュニケーション◆

➡例年通り


基本的にはチェックしておくべき基本的な知識だと思います。

ただし組織マネジメントからスーパービジョンやコンプライアンスなどの新出問題がありました。

出題範囲に組織マネジメントが追加されてから2問程度の出題が続いています。

次年度もこの範囲から新出問題がありそうです。



◆社会の理解◆

➡やや難解


出題範囲は例年通りですが、全体的に広く深い理解が必要だと思いました。

様々な角度からの出題だ目立ち、十分に理解できていないと難しく感じるだろうと思います。

また、対象が要支援者の出題も例年とは異なり確認不足の方もいたかもしれません。



◆こころとからだのしくみ◆

➡例年通り


複雑で細部までの知識を求められる人体の構造とはたらきに関する出題は、難しく感じた人も多かったと思いますが、基本的には例年通りの出題範囲、難易度だったと思います。



◆発達と老化の理解◆

➡出題範囲に変化あり


例年は子どもの成長に関する出題がありましたが今回は見られず、加齢にともなう心身の変化・疾病などが主でした。

また、高齢者のセクシュアリティに関する出題は新出問題でした。

ただし出題傾向は例年通りで、基本的な知識で十分に対応できるものだったかと思います。



◆認知症の理解◆

➡例年通り


これまでも出題されている範囲だったので、過去問題や基本的な知識を確認していた人にとっては解きやすかったと思います。



◆障害の理解◆

➡例年通り


障害の特徴や症状に加え、障害者に対する制度、自助具や補装具など、これまでも出題されている範囲だったので、しっかり知識を得ている人にとっては解きやすかったのではないかと思います。



◆医療的ケア◆

➡やや難解、出題範囲に変化


より具体的な消化器官の構造やはたらき、医療機器の使用方法に関する出題は、少し踏み込んだものだったと感じました。

難しく感じた方、得点に至らなかった方も多かったように感じます。



◆介護の基本◆

➡例年通り


介護ロボットに関する出題や、感染対策からはレジオネラ菌に関する出題がありました。

こちらは新出問題でしたが、その他の問題は過去に出題がある範囲であり、かつ基本的な内容でしたので解きやすかったと思います。



◆コミュニケーション技術◆

➡例年通り


出題範囲も出題傾向も例年通りでした。

各障害の特性におけるコミュニケーション方法がイメージできれば解きやすかったと思います。



◆生活支援技術◆

➡例年通り


介助技術の基本的な理解があり、出題場面をきちんとイメージできれば解ける問題は多かったように思います。



◆介護過程◆

➡例年通り


介護過程に関しては、出題される範囲が決まっており得点しやすい科目ですので、介護過程のプロセスや介護過程を展開するにおいて必要な知識が理解できていれば問題なく対応できると思います。



◆総合問題◆

➡例年通り


総合問題は読解力と総合的な知識が必要ですが、出題されているものは基本的な内容だったかと思います。


いかがでしたでしょうか。

全体的に出題範囲は大きな変化はないものの、各概念の十分な理解があってこそ得点に繋がる出題が増えた印象です。


次回受験される方は、まず基本的な知識を習得し、その後に広く深く理解するように工夫してみましょう。


合格発表後にまたレビューします☺



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